2022.01.13 プレスリリース

MaaSデータ統合基盤「TraISARE」×LINE APIで、一人ひとりに合わせた移動体験を提供〜TraISARE活用のユースケースを「LINE API Use Case」に公開〜

 株式会社MaaS Tech Japan(本社:東京都千代田区、代表取締役:日高 洋祐、以下「MaaS Tech Japan」)は、LINE社が提供するLINE APIと当社が開発を進めるMaaSデータ統合基盤「TraISARE(トレイザー)」*1を組み合わせた活用事例およびデモアプリを、LINE APIに関する技術情報やユースケース、クライアント事例、デモアプリなどを紹介する専用サイト「LINE API Use Case」に本日公開しましたので、お知らせします。

 1.背景・目的

 MaaS Tech Japanは、LINE社が進める全国各地のMaaSの普及拡大を支援する共同プロジェクトに参画し、TraISARE×LINE APIによる新たなソリューションの創出に向け取り組んでまいりましたが、この度、その一つのユースケースとして、周遊チケットの購入や交通機関の運行情報確認などに加え、利用履歴に応じたおすすめ情報やお得なクーポン情報などを提供することで、一人ひとりに合わせた移動体験を実現するデモアプリを開発し、本日「LINE API Use Case」へ公開しました。

 これは、移動に関する様々なデータを統合し、分析・予測を可能とするTraISAREに、交通チケットやクーポン利用状況を蓄積するとともに、公共交通の遅延や混雑情報などリアルタイム運行情報を連携させることで、一人ひとりの状況に合わせた情報を、国内8,900万人(2021年9月時点)のユーザーが利用するコミュニケーションアプリ「LINE」を通じて提供するデモンストレーションです。

 このデモアプリの公開を通じ、MaaSの開発・提供やデータ蓄積・効果検証に必要な基盤構築の手間を低減し、MaaSに取り組む交通事業者・自治体を支援するとともに、価値あるMaaSの社会実装に貢献いたします。

2.MaaSユースケース概要

 MaaSユースケースは、利用者(エンドユーザー)目線で、お出かけ前から帰宅までの擬似体験をしながら、並行して、サービス提供者目線でクーポン配布後の利用者の移動状況など蓄積データを分析するダッシュボード(MaaSコントローラ)のイメージをご確認いただけます。

デモの体験イメージ

3. MaaSユースケースのポイント

公開したMaaSユースケースのポイントは以下のとおりです

(1)利用者(エンドユーザー)視点でのメリット
①アプリのダウンロードや煩雑な入会手続きは不要
②お出かけ中の状況に合わせて役立つ情報が得られる
③遅延や混雑を気にすることなく快適に移動できる

(2)サービス提供者視点でのメリット
①MaaSのPDCAを容易に実現できる
②利用者へ混雑回避や利用促進のための行動変容を促すことができる
③交通情報との連携により、便利で快適な移動を提供できる

4. デモアプリ公開先

一人ひとりに合わせた移動体験をLINEとTraISARE(トレイザー)で
https://lineapiusecase.com/ja/usecase/traisare.html

 *1 TraISARE(Transport Information Store with Aggregator, Receiver and Encoder)は、鉄道、バス、タクシー、飛行機など、事業者ごとに異なる形式やフォーマットで保持されている多様な交通データをシームレスに共有し、分析・予測することを可能にした移動情報統合データ基盤です。

■本件に関するお問い合わせ先
株式会社MaaS Tech Japan
広報担当 森
pr@maas.co.jp